yosiffic = 永澤 良彦 [ナガサワ ヨシヒコ]
1966年 岩手県一関市生まれ
中学で初めて応募した写真が全国区のコンテストでイキナリ入選。全国高校総合文化祭(岐阜開催)には1コマの
ネガから「組写真」を出品して物議を醸す。大学ではあまりの小部数に渋る町の印刷屋さんを説き伏せ、まんまとク ラスメイトの写真集「Dokkyo Univ.CLASS 2−7」を自費出版。このまま写真の道をひた走るかと思いきや、フォ ークリフトでビールを積み下ろしたり、アラブに赴任したり、治療家目指したり、果ては台風の夜、四谷から山中湖ま で単車で書類を届けたりと、およそ写真と縁の無い生活を送る。10年間十数回の転職歴にあって、会社整理にも二 度ほど出くわすにつけ、はたして「自己成就とは?」の念に駈られた時、自然に写真の道を選ぼうとする自分の姿に 出会う。
サラリーマン時代に始めたブライダルスナップで10年のブランクからの再起を図る。初めのうちブライダル関連の需
要に固執して同質競争の波にもまれるが、やがて子どもを中心とした人物撮影に傾倒。自然出産・母乳育児・誕生 死といった、他に扱う人間があまりいないセグメントに特化していく。母と子、父と子といった、人間の温もりの根源に 関心を寄せる。マスマーケティングに対して本質的に違和感を覚え、「個人が幸せになるための、個人の写真」を標 榜する。写真には1枚ごとに「spirit」がこめられるべきであり、無機的にただ生産されるだけの写真には一切興味が ない。
「場」に対して、大きな機材を多量に持ち込んで、光を完全な統治下におく撮影は好まない。むしろ、劣悪な条件であ
っても、その場の光で何が表現できるだろうか、というライブっぽい精神を大切にしたいと思う。
己の「本来」が光を放って輝ける場所。
スナップこそが写真の原点。
得意技:まるで「ライブの一発録音」のようなグルーヴ感あふれるスナップ。
母と子どもの叙情写真
◆つけたし
2004年秋、「仙台ゴスペルフェスティバル」の取材で「ゴスペルワークショップ」を撮影。そして、その場でGospel(ゴ
スペル=福音)と出会い、神を信じる。上に書いているような紆余曲折を経験している間でさえも、常に神の御手が 自分を支えていたことに気づかされ大いに驚愕する。今後は私に委ねられている「写真を撮る感性」を、私が造られ、 この地上に置かれている「本当の目的」にターゲットを絞り用いていく決心を固める。
●メディア出演・掲載等 履歴
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